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治療方針
治療方針
1.私が主に口腔外科を中心に研鑚を積んできた理由は、歯科は全身状態と密接に関係の
ある治療分野だと考えたからです。単に歯の治療といっても、それらの局所的な行為
が全身状態に思わぬ影響を及ぼすことがあり得ます。特に近年、社会の高齢化に伴い
持病をお持ちの方々が増加しています。そのような場合、全身的な対処法を知ってい
ることが基本的に重要だと考えたからです。
2.歯科治療を行なう上で口腔外科の知識は大切ですが本来、生身の体にメスを入れて血
を見たりするのはあまり好きな方ではありません。しかし、難抜歯やインプラントの
治療も患者さんに有益と考えられる場合にはこれまで習得してきた知識や経験を生か
して安全性を十分考慮しながら慎重に行ないます。
3.昭和62年の開院以来、来院された患者さんで一番多かったのは歯や歯の神経に由来す
る炎症性の病気です。歯に細菌が侵入して、激しく痛んだり、神経が腐ったり、更に
顎の骨にまで炎症が及んで顔全体が腫れ上がったり、膿がたまったりする病気です。
このような場合でも、なるべく抜歯せず、神経を丁寧に抜いて、掃除をして、原因と
なった歯をできるだけ保存に努めるようにしています。特に歯の神経は不完全に治療
すると、数年後に化膿して再治療や場合によっては抜歯せざるを得なくなります。
そうならないように慎重に治療する必要性から、当院では1本の歯の治療に1時間ほど
かかることは珍しくありません。その理由は、歯の神経は構造が複雑だったり、患者
さんの年齢が上がるに伴って神経が細くなり完全な処置が難しくなるからです。
4.近年、インプラントに代表されるように新しい治療手段が開発され、医療現場で使用
されつつあり、一定の成果を上げていることは事実ですが、現時点ではやはり代用品
であり、本来の自然歯のレベルには及びません。人口歯根という名前のとおり、構造
的にも自然な歯とは全く異質のものです。もちろん将来、たとえばIPS細胞のような
自分自身の生体に違和感の少ない治療法が開発されれば自分の臓器の一部として使用
される可能性はあると思います。したがつて現時点では、生来備わった自然歯を大切
にすることであり、当院がそのために微力ながらお役に立てれば幸いです。
5.なお、すでに歯を失ってしまって希望される場合にはインプラント治療のご相談も承
っています。ただし、前述のとおりインプラントはあくまで代用品であり、患者さん
によって適応、不適応があることをご承知おきください。当院では信頼性の高 い国産
のIATインプラントを使用していますが、これについて詳しくお知りになりたい方は
ここをクリック して下さい。
院長経歴
院長経歴詳細
昭和52年横浜市立大学 化学課程卒業
昭和56年東北大学歯学部 専門課程卒業
昭和56年歯科医師国家試験合格(歯科医籍第84206号)
昭和56年神奈川歯科大学歯学部 口腔外科助手
昭和57年横浜市立大学医学部 口腔外科診療医
昭和58年横浜市立大学医学部 口腔外科助手
昭和58年横浜市立大学医学部 口腔外科医務吏員
昭和62年長田歯科医院 開院
昭和63年日本口腔外科学会認定医試験合格(登録番号第250号)
現在に至る。なお平成15年以降は一般歯科に重点を移したため
口腔外科専門医資格の更新申請はしていない
所属学会等